テスト前の学生みたい
学生のころ、「テスト前日なのに全然やってなくてヤバい!!」って時に限って、無性に部屋の散らかり具合が目につきませんでした?
あれってなんでしょうね
勉強ヤバい→机に向かって勉強
が正しいんでしょうけど、なぜか普段やらない部屋の掃除がしたくなるんですよね。
最近思うのは、あれって一種の現実逃避なんじゃないかなと。
目の前にある課題から逃れたい一心で、無意識のうちに「やりたくないけど、やったら神様が見ていてくれる」ようなことを見つけ、それをすることによって勉強をしないことを正当化しているんじゃないかな。
学生にとっての「勉強」が他のものに刷り変わっているだけで、大人になった今でも同じようなことが繰り返されてる気がします。
最近のぼくもそうでした。
今の会社に入って半年ほど経つのですが、業務に追われる日々で毎日同じことの繰り返し。
なんにも成長している実感がなかったんです。
「このままだとヤバい。もっと社会人としてのスキルを身につけ、効率良く業務をこなさないと」という、めっちゃ焦っている自分がいました。
なにか本を読むなり先輩に教えてもらうなりして、頑張らないとと思っていたぼくが取った行動は
掃除でした(笑)
「あかん、これじゃ学生の時となに一つ変わっとらんやんけ!」と焦るぼくの心とは裏腹に、ぼくの体は溜まりに溜まった書類の山を次々とシュレッダーに放り込んでいくのでした。
「一時間だけ。他にもやることはたくさんある。」
と期限を決めて取り組むことに。
「この一時間あればビジネス本30ページ読めるな」とか普段やらないくせにこういう時だけ「ロープレ3回できるな」って思いが沸いてくるんです。
不思議ですよね、
取りかかってからしばらくは、半年しかいない人間のデスクにようこれだけ溜まるなってぐらい書類やらクリアファイルやらが出て来て愕然としましたが、あるラインを超えると「なんやこれ!めっちゃ気持ちいいやん!」となってきました。
一時間が経って9割ほど片付くと(全部終わらせろやという声も聞こえて来そうですが)、かなりスッキリしたし、清々しい気持ちでいっぱいになりました。
始める前は「なんでおれ掃除なんかしないといかんのだろう」と自己嫌悪に陥っていたのですが、やってみると意外と気持ちいいもんですね。
それをやったのが朝の始業前からだったんで、「今日はめっちゃやる気になってるから頑張るぞ!」ってぐらいだったんです。
でもいざ仕事を始めてみると、これが自分でも驚いたんですが、めっちゃ仕事がはかどるんですよ。
「あぁ、掃除すると気持ちも乗るしデスクもスッキリするからそのおかげだな」って、普通は解釈しますよね。
けどぼくは今回の一件で違った気付きを得ることができました。
すごいシンプルなんですけど、「どこになにがあるか分かる!」んですよ。
「当たり前のこと言うな!」ってのも無理ないですよね。
でもこれってつい見逃されがちなんですけどすごい大事なことで。
どこになにがあるかわかる状態っていうのは、当日の朝に掃除をしたから当然っちゃ当然ですよね。
今までぼくは、「どこになにがあるか分かっている」つもりだったんです。
すぐに書類を取り出せないのは、山のようにある書類に埋もれているからであり、決してどこにあるか分からないわけではないと。
でも、一時間かけて掃除してみて気付いたのは、どこになにがあるか分からなかったということなんです。
掃除をするってのはスッキリするっていうのはもちろんだけど、目的を突き詰めていくと「どこになにがあるか分かるようにするため」なんではないでしょうか。
これって言い換えてみると分かりやすいと思います。
デスク→頭のなか
書類→情報
って。
ネット社会のいま、必要なものからしりたくもないようなことまで、嫌でも情報って入ってきますよね。
デスク(頭のなか)を整理することによって、必要な書類(情報)を取り出すことができるようになる。
分かったつもりでいても、定期的に見つめ直す。
もしかしてこれができる人が、成功している人なんではないでしょうか。